血糖値を調整するホルモン

 

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血糖値は上がりやすい

痛みを伴わない糖尿病は現代を代表する病気

糖尿病では痛みも無いし、同時に自覚症状もほとんど無い、症状が進めば疲れなどが出てくるが、それもかなり糖尿病が進行した場合にだけ見られる。その意味ではカラダの中に爆弾を抱えつつも、その爆弾にも気が付かずに生活をしている場合が大半だと思う。
糖尿病の怖さを実感するのはその状況が他に及んだ場合しか気が付くことはない。いわゆる合併症だ。

 

糖尿病自体現代病の一つだと思う、近代史において江戸、明治、大正、昭和初期、1960年代に入り、お腹が減った感覚を持ちながら生活する人はほとんどいなくなった。ところが飽食の時代を迎え始めて糖尿病の心配が出てきた。それは人間の血糖値を変化させるホルモンについて考えても分かることでもある。

 

血糖値を調整するホルモン

人間の血糖値を調整するホルモンは5種類ある。血糖値を上昇させるホルモンはアドレナリン、グルカゴン、糖質コルィコイド、成長ホルモン、逆に血糖値を下げるホルモンはランゲルハンス島のB細胞から出るインシュリンだけだ。
血糖値が低下した場合の予備のシステムはたくさんあるが、血糖値が上昇した場合はインスリンだけだ。
それを考えると、いかに人間の歴史の中で飢餓状態が継続し、血糖値を上げるために人間の体がいかに何重のバリアーを作ってきたかが分かる。
ここ数十年、飽食の時代が続き血糖値が上昇し、腎臓でも再吸収もできず糖尿病患者が増えており、国を挙げてその予防に躍起になるなど、まさに現代病である。
問題なのは、糖尿病は痛くもない、同時に自覚症状も無いために気が付いたときには重篤な状態で手遅れになることが少なくないこと。そこから派生する数々の成人病を考えると、恐ろしい病気に違いはないのだが、ただインスリンを合成できない等の状況を除けば、糖尿病も生活習慣病と考えることができる。

 

基本的な予防法は、常に自分の身長と体重の相関関係から、日常の食生活を含めた自己管理で、ある程度は糖尿病は防ぐことは可能である。
極論ではあるがU型糖尿病に罹患した人の大半は自分の生活の自己管理ができていない為とも言える。
歯磨きをしなければ虫歯は増える、それと同じ状態だと思う。

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